【インタビュー】 THEATRE E9 KYOTO 支配人・蔭山陽太
都市の中の巣
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【プロジェクト】小林・落合研究室
地域に根ざす設計技術・地域に根ざす人間居住
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
【インタビュー】 舞台芸術家・松井るみ
フェイクが彩る世界
聞き手=大須賀 嵩幸、岡崎 祐樹、加藤 慶、田原迫 はるか2016.6.15
株式会社センターラインアソシエイツ 事務所にて
幼少のころから現在まで、一心に演劇という世界を探究してきた松井るみ氏。
数々の作品を手掛け、第一線で活躍する彼女にとっての舞台美術とは。
また、似て非なる存在である建築との間には、どのような可能性が眠っているのか。今後の展望について伺う。

『8月の家族たち』 イメージスケッチ
― 舞台『8月の家族たち』
大須賀 『8月の家族たち』の舞台セットは、骨組みがむき出しになった三角屋根の家がメインですよね。まず、着想はどのようなところからきているのでしょうか。
松井 台本の中のト書き(註6)には部屋のイメージや間取りが書いてあるので、普段はそれを読むことから始めます。ただ、初めに台本を読んだときに、そのト書きに矛盾が多いと思って。というのも、家の中で家族全員が同時に見えていなければならない場面があるんですけど、それって劇場だと難しいんです。映画だと、一人ひとりにカメラを向けて、画面を切り変えていけばいいじゃないですか。だけど、舞台だとお客さんの視点はずっと変わりませんよね。本当はもっと壁を作るつもりだったんですけど、そうすると舞台で全員が大騒ぎしている様子が見えなくなってしまいます。それならば、骨組みだけの家にしてしまおうと。舞台美術の表現は自由なんです。
田原迫 演出家の方とは、どのような対話があったのでしょうか。
松井 この舞台の演出をされたケラ(註7)さんはご自身で上演台本を書かれたんですけど、ある程度草稿が上がったところで、美術の打ち合わせをしたんです。そのときにケラさんは、立体的なこと、部屋と部屋の位置関係なんかが分からないと、これ以上台本が進まないとおっしゃったんですね。「るみさん、これはどこに何があるの? それをまず決めて」って。そこで、「やっぱり真ん中はリビングだよね」「そしたら書斎はどっちかなあ」「これってご都合すぎない?」なんて話しながら部屋の配置を決めていきました。そして、それぞれの部屋をパーツとして作って、それをテトリスみたいに組み合わせてシーンを見せよう、というコンセプトで始まりました。
大須賀 クライマックスのシーンで、ダイニングの円卓が回りだす演出が印象的でした。
松井 あれは盆内蔵型スライディングステージと言って、ステージが移動して、しかも回転するものです。技術的には難しいんですよ。このシーンではタイミングがとても重要で、ちょうどこの台詞のときにこの角度まで回って来てほしいということがありました。そのために、今回はコンピューターで回転のスピードを固定してしまうのではなく、舞台を目で見ながらスピードを変えています。役者さんも生身の人間だから、台詞のスピードは毎日少しずつ違って、それを見ながら調節して舞台を回すようにしました。
田原迫 それでは、公演によって少しずつ違うということでしょうか。
松井 そう。舞台の醍醐味って、日々変化していくことなんですよ。
田原迫 そうですね。コンピュータ化している社会の中で、舞台の世界では人間に細部が委ねられているということは、すごく魅力的なことだと思います。
松井 人間と人間が直接関係し合うことって、最近だとなかなか無いじゃないですか。たいてい間に画面が挟まっていますよね。それが舞台の上では起こっているんですよ。
6)脚本で、登場人物の出入り・動き、場面の状況や照明・音楽・効果などの指定を台詞の間に書き入れたもの。
7)ケラリーノ・サンドロヴィッチ。劇作家、演出家、ミュージシャン、俳優、脚本家、映画監督とさまざまな分野で活動している。インディーズレーベル「ナゴムレコード」、劇団「ナイロン100℃」主宰。

『8月の家族たち』 舞台写真 撮影:鈴木香織

『8月の家族たち』 円卓シーン 撮影:宮川舞子
― 劇場建築の行方
加藤 僕は劇場に入ってすぐ、舞台セットの家の梁が座席側に飛び出していることに驚きました。座席が舞台からとても近かったから、なおさら印象が強かったです。
松井 劇場は、どこに座るかで見え方が全然違うからね。例えば、映画のように映像系のものは基本的にカメラワークが全てで、見る人は皆同じ情報を与えられるじゃないですか。でも劇場では、手前の端に座るのと、奥の中央に座るのとで、全く見え方が違います。それが劇場の特徴なんです。
加藤 他の席ではどう見えているんだろうということを考えながら見ていました。
松井 まさにそれなんです。だから、リピーターがすごく多い舞台もあるんですよ。「今日はここで見たから、今度はちょっと引いて全体を観察したい」「今日はこの座席だったからここがよく見れた」「この役者さんは、この座席からよく見える」なんて、インターネットに恐ろしい量の情報が出てくるんです。そういう意味では、見え方が変化するというのは、リピーターを呼ぶ重要なファクターなんじゃないかな。今回の『8月の家族たち』も、下手で見るのと上手で見るのとで全然違ったと思います。ただ、見えない席があってはいけないんですね。でも、だいたいの劇場に、なぜか見えないという座席があるんですよ。図面で見るとそうは思えないんですけどね。
大須賀 それでは、すべての劇場で座席の配置が統一されていたほうが、舞台美術家の方としては良いのでしょうか。
松井 舞台セットの配置を考えるのは楽にはなるけれど、建築家はそこで個性を出したいのではないでしょうか。
大須賀 舞台に関わる方々は、劇場設計の際に建築家に提案をされるのですか。
松井 実は、主人が劇場建築の設計にアドバイスをする仕事をしています。やはり、建築家の方も舞台の内部のことまではっきりとはわかりませんもんね。
大須賀 僕たちも一度設計演習の授業で劇場を設計したんですけど、内部のことを全く理解できていませんでした。今回いろいろな図面を見せてもらって、劇場というものが以前よりリアルに感じられるようになりました。設計演習の授業では構造や環境の面からの講義を受けてから設計に取り組むのですが、松井さんにお話ししてもらえればもっと深く考えられると思います。
松井 呼んでくださいよ。京大に行きたいです(笑)。
大須賀 最近の傾向として、音楽や演劇、ホールなどいろいろな用途に対応できる可変性のある劇場が多くなってきています。
松井 あれ、すごく使いづらいんです。結局はどの用途にも使えなくなってしまいます。
大須賀 そうなんですね。建築家の理想とそこで演劇を作る人々の現実が、上手く噛み合っていないのだと思います。そのミスマッチを改善していかなければいけませんね。
『traverse 新建築学研究』は京都大学建築系教室が編集・発行している機関誌です。17年度より紙媒体での出版を止め、web上で記事を発信していく事となりました。
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