【インタビュー】 THEATRE E9 KYOTO 支配人・蔭山陽太
都市の中の巣
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【プロジェクト】小林・落合研究室
地域に根ざす設計技術・地域に根ざす人間居住
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
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准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
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准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
【インタビュー】画家・松井冬子
ダ・ヴィンチの彼方をめざして
聞き手 竹山・阿波野・上村・玉井・夏目・吉川・吉田
記録 杉村・鵜川・江川・鈴木・嶌岡・西尾・藤井・三浦
2013年5月14日 竹山研究室にて
古典的な技法を用いて、生きていく「痛み」あるいは「狂気」を見る人に感じさせるような作品を描き、注目を浴びてきた画家、松井冬子。
彼女にとって、アーティストとして生きていくこととは何なのか。
そして美術館とはどのような場所なのか。
アーティストとしての原点から、作品に込める思い、理想の展示空間のイメージまで、話を伺った。

「ただちに穏やかになって眠りにおち」(2004)
― 物語性との距離
阿波野 作品の中では、生き物、つまり人間と動物と植物だけが描かれていますよね。それ以外の物、例えば建物が描かれていないということには何か理由がありますか。
松井 何故か知らないけれど、私は直線恐怖症なんですよ。建築物とか結構怖かったりするんですよね。多分直線的なものって、私の作品にはほぼないと思います。有機的なものは安心感があるけれども。
阿波野 それは実際に建物を見に行ったりしたときもそうなのですか。
松井 あるある。まっすぐすぎて怖い。四角い箱みたいな建築は結構怖いですね。でも有機的な形、例えばスイスのロレックス・ラーニングセンターとかは大丈夫。ちょっと安心する。
竹山 床の間とか、日本建築はまっすぐですよね。
松井 まっすぐですけど、木の暖かみがあるじゃないですか、有機的な温かみ。だから大丈夫。あと、石の建築でも、でこぼこしているものは大丈夫なんですけど。シャキーンとしていると、怖いですね。そういえば建築物って全然描いたことないですね。
阿波野 作品中に動物の場合2匹以上出てきていますが、人間が登場するときは絶対に1人ですよね。
松井 散漫になるのを避けるためですね。もしコンセプトの中で、2人本当に必要であれば2人を描くと思うけれども、今のところ、私の作品では人体に関することとか、医学的な要素が結構強い。例えば内臓が露出していることとか、口が裂けていることであるとか。見せたいことは1つ、という風に自分の中で決まりがあるので、結局登場人物が1人になります。人物を2人入れてしまうと物語性がすごく強くなってしまうんですね。それを嫌ってるんだと思います。
阿波野 物語性がある絵画というのは、どういうことでしょうか。
松井 結局、ただの挿絵みたいに見えちゃうんですね。そうするとつまらないというか、広がりがないというか、自分の想像力を上手く刺激してくれるような作品ではなくなりますね。結局、ストーリーがあって、その中の一部を挿絵として切り抜きました、みたいな作品で終わってしまう。そうすると例えば、内臓が出ている女性を描くときにでも、血は描かないとか、そういう決まりが出てくるんです。自殺がテーマであっても、「首吊り自殺をしました」っていうことを描くと、それはストーリーになってしまう。物語性ができてしまうんですね。自殺という行為そのものを描くのではなく、なぜその行為に至ったか、それが表現したいんです。
阿波野 ある種の物語性であったり、場面の連続性がでてしまうような映像作品にも挑戦していらっしゃいますよね。
松井 映像でしかできない表現というのがあると思うんです。結局、映像は時間というものを使った表現ですよね。絵画って、こういう平面ですよっていう決まりがあるじゃないですか。映像にも、こういう平面だっていう決まりもあるけど、そこに時間っていう要素が入ってくる。そこに面白さがあると思っているんです。物語性の制約、物語性がどうしても出てきてしまう部分があるんですけど、それでも楽しめる、時間を使った要素があるんですね。作品を見ていただけるとわかるのですが、映像作品で髪の毛が下からばーって上がってくるシーンがあるんですけど、そういう表現って絵画ではできない。時間があってこその動きでしか表現できないことっていうのは面白い。

「切断された長期の実験」(2004)
― 動物というモチーフ
夏目 動物は自殺をしようとしないということが人間と動物の大きな違い、という話を聞いたことがあるのですが。
松井 動物が自殺しないという前提があるからこそ、動物が自殺するというテーマを描くのが楽しい。楽しいというといけないけど…なんて言ったらいいんだろう。新しさを見いだせるという感覚です。
夏目 人間の自殺を描かれるときは、動物の自殺とはまた別の考えなのでしょうか。
松井 動物に、人間の自殺のモチベーションを投影して描いていますね。動物を通すという一つ湾曲した表現をする事で人間はそこに入りやすくなると思うんです。別の人間の自殺を直接描いてしまったら、直接すぎて他人事になってしまう。
夏目 動物はお好きなんですか。
松井 大好きです。苦手な動物もありますけど。猿とか。
阿波野 猿は描かれないんですか。
松井 描かないです。苦手みたい。
夏目 人間っぽいからということでしょうか。
松井 違うと思います。例えば動物の中でも種類があって、犬と猿と比べてみたときに、確かに猿とかゴリラとかって犬より賢くて色々器用に物が使えるんだけれども、犬っていうのは集団性を重視する動物で、白目が結構くっきりすることで、黒目が動いていることを周りの犬が察知して、それで同じ行動をするという、集団を大事にする習性があるんですね。でもサルとかゴリラの場合は、黒目が多すぎて白目が全然見えてこない。それは何故かというと、周りから遮断する、集団で生活をしないっていう表れなんです。周りからどこを見ているか分からないようにするために黒目の方が大きかったりする。だから、犬が集団で生活するっていうことは、人間社会とリンクしていて、リアリティをもって接することが出来るのですが、サルは集団生活から完全にかけ離れる習性がある。それが苦手なんです(笑)。
阿波野 猫を描かないのも同じ理由なのでしょうか。
松井 猫は描かないですね、あんまり好きじゃないです(笑)。実際いたらすごくかわいいと思うし好きですけど。絵のモチーフとして、なぜ犬を描いて猫を描かないかっていうと、よく男の人が「女の人って猫っぽいよね」って言いますよね。でもそれは大きな間違いで、男の勝手な幻想であって(笑)。女の人は犬っぽいんです。犬は主人に飼われるじゃないですか。で、女の人の立場というのも、結婚したら外に出られないとか、仕事が出来ないとか、子育てするだけとか、鎖に繋がれているようなイメージ。だから私としては犬の方が女性の社会的立場がシンクロナイズしやすい。
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『traverse 新建築学研究』は京都大学建築系教室が編集・発行している機関誌です。17年度より紙媒体での出版を止め、web上で記事を発信していく事となりました。
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