【インタビュー】 THEATRE E9 KYOTO 支配人・蔭山陽太
都市の中の巣
【インタビュー】 THEATRE E9 KYOTO 支配人・蔭山陽太
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【プロジェクト】小林・落合研究室
地域に根ざす設計技術・地域に根ざす人間居住
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
【インタビュー】 「アーキテクチャーフォト®」編集長 後藤連平
今、建築をいかに伝えるか
編集思想は意外に古いんです
ーー編集において、アーキテクチャーフォトの独自性が出ている部分はありますか。
例えば同じ建築でも、それぞれのメディアによって着目点は変わってくると思うんですよね。その外観が語るべきところなのか、内装なのか、はたまた背景にあるコンセプトなのか、設計するプロセスなのかみたいなところは変わってくると思っていて、最近はそれを表現しようと意識しています。
数年前までは、設計者の名前と作品名があって、写真が並んでいるくらいのドライな方が作品をフラットに見られていいと思っていました。最近はもう少し、アーキテクチャーフォトらしい編集要素を出した方がいいのかなと思っています。なので、タイトルの後にこういう作品ですというふうに、短いテキストで少し補足するような構成をとるようにしています。
加えて、写真を3枚選んで、建築家の方からいただいた文章のなかから読むべきところを抽出して、その写真と文章を組み合わせることで、建築の使われ方や、「アーキテクチャーフォトはこの作品をこう見ています」という個性を伝えていくことができると思っています。
ただ一方で、伝わるといってもそれは空気のようにさりげないものでよくて、「これはアーキテクチャーフォトっぽい」と感じられてしまうと、作品よりメディアが前に出てきてしまう状況になっていると思うんです。メディアというのは作品を伝えるための裏方的存在なので、いかに的確にその作品の良さを引き出せ、それが作品自体の良さとして伝わるかが重要なのではないかと考えています。
だからそういった意味では、古い編集思想をもっているウェブメディアであるという気がしています。ただバズればいいとか反響があればいいという事ではなくて、その人が考えたことをしっかりと伝えていきたいです。
若い学生が本を読まないとか、ウェブメディアすら見ていないとか、建築家のことを知らないという話は聞いていて、でもそれって悪口ではないと思うんですよ。もしかしたらそれは伝え方の問題かもしれないじゃないですか。だとしたらどういう伝え方があるのか、というのを考えたいですね。
例えば、Twitter の140 文字の中で建築の面白さを伝えるようにしていけば、そこから何人かは「建築って面白いな、もうちょっと深く知ってみよう」と思ってくれるのではないかと思います。そこからウェブサイトに移動して、図面を見るとか、コンセプトを見るという行動に繋がればいいかなという気がしています。
作者も気付かない魅力を発信する
ーー建築家が仕事を得ていくにあたって、アーキテクチャーフォトはどのような役割を担っているのでしょうか。
建築家の方の代理でプロモーションをしている、という側面もあると思います。全ての人が、自分でうまく作品の魅力にフォーカスして発信できるわけではないので、代わりに建築家自身も分かっていなかった良さに気付いて、それをうまく今のSNS 社会の法則に載せて発信します。
一般の人達にもたくさん見てもらえれば、その作品も認知されるだろうし、もしかしたら、建築家とか建築業界って社会をよくするために頑張っているんだとか、業界自体の宣伝にも繋がってくんじゃないかなと思っています。
また、Instagram やFacebook など複数の媒体を使用することで、マス層にアプローチしていくことができると思うのですが、やっぱりマス層と専門家に向ける説明の仕方って変わるとは思っていて。業界関係者同士で話していたら通じる言葉も、お客さんに対して同じ言葉を使ったらうまく伝わらないと思うので、伝え方を調整するというか、説明の仕方に意識的になると、より効果的なのではないかと思いますね。
ーー発信の際には、具体的にはどのような点を工夫されているのでしょうか。
例えば、媒体によって選ぶ写真や順番などに工夫をしています。SNS はフォーマットがあり、投稿する形を自由に決められないですよね。Twitter だったら写真を4枚掲載すると、タイル状に1、2、3、4という順で並ぶし、Instagram だと2枚目以降の写真が見えなくて、1枚目の写真をスワイプしないと次の写真が見られません。
その構造の違いはかなり大きくて、Instagram では、注目を集めるであろう写真を1枚目に置かないと、2枚目以降の写真が見てもらえないということなんです。
なので、例えば、夜景の写真なんかを意識的に1枚目にもってきたりもします。逆にTwitter だったら、4枚同時に表示されるので、1枚目が必ずしも見せ場となる写真ではなくても見てもらえます。なので、4枚の写真の組み合わせのなかで建築の動線を表現してみたりとか、少しずつ変えています。
些細なことかもしれませんが、不特定多数に発信していくとしたら、そこが意識できているかどうかが大きな違いになってくると思います。
「あえて設計事務所に頼む」選択肢を示す
ーー建築家が仕事を増やすためには、他にどのような取り組みが必要なのでしょうか。
お客さんが建築設計事務所を選ぶときのメリットを伝えていくことも、必要だと思います。全ての人が、建築家が考えていることとか社会的意義を理解して、依頼しているわけではないと思うんです。
建築雑誌や建築メディアを見ると、やっぱり建築家の方はとても深く考えて文章を書いているけれども、必ずしも依頼者がそれを100%理解して依頼しているわけでもないと思います。でも、建築家の意図とは異なっていても、そこに価値を見出しているから頼んでくれているわけであって、どこに価値を感じてくれているのか、どう伝えたらよいかを意識するのが大事だと思います。
例えば、Instagram に「# マイホーム」とタグを付けて建築作品を投稿すると、面白いことに、ハウスメーカーとかの住宅のなかに建築家の住宅の写真が出てくるわけです。そうすると見た人に、世の中にはハウスメーカーだけでなく設計事務所に頼むという選択肢がある、ということが伝わってくのかなと。そういう建築業界全体の宣伝も担えればと思っています。
実際、Instagram をうまく活用している、住宅を多く手掛けている建築家の方とやり取りすると、今はDM とかで仕事をもらう時代だと言ってるんですよね。だから住宅で仕事をしていくためには、Instagram を活用していくことが今の時代に合っているのだと思います。
多様な視点で評価する
ーーメディアには様々な種類がありますが、ウェブメディアであるアーキテクチャーフォトと他のメディアの違いについて教えてください。
ネットだからと図面を出すことがはばかられるという人は特に住宅などではいらっしゃいます。雑誌は物理的メディアで書店に行かないと見られないけれど、インターネットだと世界中に公開されてしまうと考えているのかもしれません。逆に、誌面という物理的な制約がないので一つのプロジェクトに対してたくさんの写真や資料を掲載できるというメリットもあります。
また、雑誌のような紙媒体のメディアに載っていない住宅や建築がアーキテクチャーフォトには載っていることも一つ大きな違いだと思います。それはもちろん編集の切り口の違いであったりもしますが、アーキテクチャーフォトには視点の多様性があると思っています。
そういった意味で、ポジティブに物事を捉えて深読みしていく見方をしてもらえると勉強になるかなと思います。意匠系の建築学生が、学校の課題で新規性のある空間をつくろうとしたときに参考になるような建物という側面だけでなく、社会と接続したり対話している建築という視点でも建築を掲載しているメディアなのかなと思います。
ーー他のウェブメディアと比較したときにアーキテクチャーフォトの特徴はどのような点だと思われますか。
大きな違いとして、編集している僕自身の経験があると思います。僕が他のメディアの編集者と違う点は、大学院である程度アカデミックな視点で建築を見て、次に大規模な設計事務所で実務に関わって、その後小規模な設計事務所で仕事をした経験があることです。その過程で、建築のアカデミックとビジネスの両方の面を知りました。
建築雑誌に載るような建築をつくろうと思うと、日本建築の歴史や空間の変遷などを見て、そのなかで一歩継ぎ足したような新しさを空間の中に埋め込む必要があると思います。
その一方で、小規模な事務所で住宅を設計してみると、デザインといってもその方向性によって、お施主さんが価値を感じるデザインと、価値を感じないデザインがあるということが対話のなかで分かってくるんです。住宅を数多く手がけているような建築家だと、そういったクライアント層が建築家に求めている空間を、実際の形にするうまさがあります。実務を経験したあとだと、そういうこともよく分かるんです。
それは、もしかすると建築の歴史のなかでの新規性を追求しているわけではないかもしれません。でも、お客さんに設計の価値を感じてもらって、お金を払ってその建物を建てたいと思ってもらえるとすれば素晴らしいことだと思います。僕は、そういう作品がアーキテクチャーフォトに掲載されていれば、こういうデザインをすることが、建築家として生きていく方法の一つになるんじゃないか、ということを読者に伝えられるのではとも思っているんです。
そういうところが、アカデミックな視点とビジネスの視点の両方を分かっているからこそのメディアであると思っていて、実務経験の無い編集者との違いだと思っています。
メディアが変える建築のかたち
ーーメディアによって建築が変わることはあると思いますか。
変わってしまう可能性はあります。例えば、SNS のアクセス解析とかを見てみると、住宅だとこういう形の方が反響がいいということが分かってしまいます。そうすると設計者のなかには自分のアカウントの解析結果を意識的にチェックして、次も、反響があった建物と同じような外観の建物をつくろうと思う人は出てくるのではないでしょうか。
それが成功するとは限らないけれど、設計者がアクセス解析を見て、またこういう建築をつくってみようって思ったとしたら既にメディアが影響を与えているということになるのではないでしょうか。
そういった意味では「メディア環境が実際の建築に影響を与える」可能性はSNS 時代にはより増えていると思います。
ーー例えば、反響がよい形というのは具体的にどのようなものですか。
アーキテクチャーフォトのInstagram アカウントに掲載させてもらっている住宅作品の解析結果を見ていると、「外観、切妻屋根、夜景」の3つの要素が揃った写真はすごく反響が大きいという感覚があります。
僕が一つの仮説として思ったのは、写真はいまやある程度のものはスマートフォンで誰でも撮れると思うんですが、夜景写真はプロの建築写真家でないとクオリティの高いものが撮れない。だから、夜景の建築写真はインスタのタイル状に写真が並んだ画面の上で目立つのではないかということです。やはり同じ性質をもつ写真が少ないと目立って、注目されやすくなる側面はあります。
あと、もしかするとクライアント層の中に、住宅は切妻屋根という憧憬のようなものがあるのではないかとも考えています。
SNS 映えする作品をつくることが本質だとは全く思いませんが、このインタビュー記事を読んだ人が、3つのポイントを揃えた建物つくろうって思うかもしれない。それって建築の限られた側面でしかないので、それを満たした上でお施主さんの要望を満たすものを設計することは可能だし、更にオリジナリティを加えることもできると思います。なので、パラメータとしてそのような観点が入ってくることがあるかもしれないですよね。
でもそれは今だけの現象なのかもしれないので、今後変わってくることもあるとは思います。
『traverse 新建築学研究』は京都大学建築系教室が編集・発行している機関誌です。17年度より紙媒体での出版を止め、web上で記事を発信していく事となりました。
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18
2017.10
インタビュー:五十嵐淳
interview:
project:
essay:
三谷純,奥田信雄,魚谷繁礼,
五十嵐淳
竹山研究室「脱色する空間」
竹山聖,大崎純, 小椋大輔, 布野修司,古阪秀三, 牧紀男,
Galyna SHEVTSOVA
17
インタビュー:野又穫
2016.10
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essay:
野又穫,松井るみ,石澤宰,柏木由人
竹山研究室「無何有の郷」
竹山聖,山岸常人,布野修司,三浦研,牧紀男,古阪秀三,川上聡
16
2016.1
interview:
project:
essay:
中野達男,石山友美,TERRAIN architects
竹山研究室「コーラス」
竹山聖,布野修司,大崎純,古阪秀三,牧紀男
特集:アートと空間
2014.1
14
interview:
project:
essay:
松井冬子,井村優三,豊田郁美,アタカケンタロウ
竹山研究室「個人美術館の構想」
竹山聖,布野修司,小室舞,中井茂樹
特集:建築を生成するイメージ
2015.1
15
ホンマタカシ,八島正年+八島夕子,高橋和志,島越けい子
ダイアグラムによる建築の構想
竹山聖,布野修司,大崎純,
古阪秀三,平野利樹
interview:
project:
essay:
20
2020.01
