【インタビュー】 THEATRE E9 KYOTO 支配人・蔭山陽太
都市の中の巣
【インタビュー】 THEATRE E9 KYOTO 支配人・蔭山陽太
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【プロジェクト】小林・落合研究室
地域に根ざす設計技術・地域に根ざす人間居住
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
教授 小林広英
准教授 落合知帆
助教 宮地茉莉
【インタビュー】 「アーキテクチャーフォト®」編集長 後藤連平
今、建築をいかに伝えるか
生き残る確率を上げるために
ーー2003 年にサイトを始めてからずっと設計の仕事と並行してウェブの活動をされていて、その後完全にシフトしたという流れですが、どのような判断があって専業になられたのでしょうか。
もちろん収益的な面でも、次第に得られる収入のバランスが変わってきたという側面もあるんですけど、一番大きかったのは、ふと10 年後の自分を想像したとき「どうしたら生き残れるか」を考えたところでしょうか。
当時、僕は静岡県浜松市に住んでいて、そこを拠点にメディアの活動をしていたら10 年後生き残っていない気がしたんです。様々な変化があるなかで、作品を掲載させてくれる建築家も、ジョブボードに掲載依頼をしてくれる設計事務所も首都圏に集まっていました。ずっと行ってきたメールだけのコミュニケーションではなく、直接会ってお話しして関係性を深めていくことによって、10 年後僕自身が建築の世界で生き残っている確率が上がるだろうという直感がありました。それで東京に拠点を移し、メディアとしての活動を展開しようと思いました。
ーーアーキテクチャーフォトを始めた当初は、旅行で撮影した建築写真を載せる媒体だったとお聞きしましたが、現在では建築情報のキュレーターのような役割や、建築作品を載せていくことがメインコンテンツになっていますよね。サイトの運営方針やメインコンテンツはどのように移り変わっていったのでしょうか。どこかにターニングポイントのようなものがあったのでしょうか。
コンテンツの変化に大きなターニングポイントのようなものは無くて、結構緩やかに変わっていったような気がします。2007 年にアーキテクチャーフォトという形になった時には、SNS が普及していなかったし、建築家が第三者のメディアサイトで作品を発表するということもまだ一般化していない時代だったんです。そんな何もない時代に始めて、建築家がネット上に作品を発表する仕組みと習慣をつくってきたんです。
2007 年から数年間は、アーキテクチャーフォトでは著名建築家の設計した建築写真が掲載されているウェブページをいち早く紹介していて、紙媒体に載る前の作品が、すごく早く紹介されているサイトとして認知されていたと思います。でも、そのあと、SNS が普及したことによってスピードはSNS に取られちゃったんです。
例えば、ある建築家がコンペで勝ったとします。そして自治体や主催者側がこのタイミングで公開していいよっていうことを建築家の方に伝えて、その最善のタイミングでこのコンペに勝利しましたという感じでSNS に投稿しますよね。そう考えると、第三者が情報発信でその速度を上回ることはほぼ不可能なんですよね。
そこで、あらためて自分にできることってなんだろうって考えました。
今は、膨大な建築を見てきた経験や、実務の現場で得た感覚を生かして、建築家の皆さんのそれぞれの作品のなかにある固有の良さを編集視点と技術で引き出すことに務めています。加えて様々なウェブサービスを用いることで、個人で発信しているよりも作品を遠くに届けられる、ということがアーキテクチャーフォト独自の強みになっています。
アーキテクチャーフォトを情報収集源にしているマスメディアも多いようで、掲載作品がその後テレビに取り上げられるなどの話もよく聞きます。
社会や価値観の変化、その状況に応じて自分がもつスキルでやれることをやって、生き残ってきたという感じです。だからたぶんこの先も何らかの形でやることは変わっていくんだと思います。
ーーアーキテクチャーフォトは、収益面ではどのように運営されているのでしょうか。
多くの試行錯誤をしてきたと思います。最初はGoogleアドセンスという、サイト内に設置した広告がクリックされるとお金が発生するシステムを活用していましたが、これはアーキテクチャーフォトのようなリピーターの多いサイトには向かない仕組みだと分かり、うまくいきませんでした。
次にオンラインショップをつくったんです。初めは、古物商の許可を得て建築の古書を販売していました。これはとても楽しくやりがいもあったのですが、更新作業や発送作業に割く時間が大きくて、メディア運営との両立が難しいことが分かりました。
ならば量産品ならどうかと考え、オリジナルのバッグをつくって販売しました。拠点としていた浜松は繊維産業のまちで、製造してくれる会社も見つかりやすかったですし、もともとファッション分野にも興味をもっていたので、無理なく始められました。こちらも10 年くらいいろいろと試行錯誤をするなかで「アーキテクツバッグ®」というプロダクトの開発に至りました。この名前で商標も取得し現在も販売しています。今累計で数千個売れているので、収益の柱の一つになっています。

ウェブサイト収益化の取り組みの一つ「アーキテクツバッグ®」
このようにいろいろ試していくなかで、先ほども出てきた「アーキテクチャーフォト・ジョブボード」という建築系の求人掲載サイトも始めました。開始して今年で約10年になります。これも収益の柱になっていきました。当時、大手事務所や組織設計はリクナビなどの求人サイトを活用していましたが、アトリエ設計事務所が求人情報を広く発信する習慣や場所は全く無かったと思います。そういう何もないところに道をつくってきたんです。
アーキテクチャーフォトというメディアに影響力があったこともあり、お金を払ってでも出してみようという方が運よく居てくださいました。加えて今は、企業の広告案件も増えています。建築設計者にアピールしたい商品や建材、建築コンペなどに関して、バナー広告やタイアップ記事を作成するなどして、商品PR も手掛けています。
なので、ある一つの事業で収益化しているというよりも、アーキテクチャーフォトというメディアを中心として、そこに付随する様々なことで収益を上げているという感じですね。これは設計事務所にしても同じで、完全に個人のクライアントからの仕事だけでやっているわけではなく、例えば定期的に仕事がもらえる、企業からの仕事を同時並行でやっている方もいます。
同じ設計でもいろいろなチャンネルがあると思うので、そのように成立させている方々も多いと思います。

アーキテクチャーフォトが実現させたポジティブなサイクル
(SNS のフォロワー数は2021 年11 月時点での数値)
「評価」よりも「応援」を
ーーアーキテクチャーフォトの方針である「建築家のためにポジティブなサイクルをつくる」について、お話しいただけますか。
掲載する作品を判断している以上、評価の側面からは逃れられないのですが、建築家を「評価する」というよりは「応援する」メディアでありたいと思っています。現代ではもはや「批評する」という行為が成立していないという側面があるとも思うんです。
写真や資料を提供してくださった建築家の方に、ただアーキテクチャーフォトに載ったという事実だけではなくて、その先に「新しい仕事を生み出したい」という思いをもっています。それが僕らの時代の建築メディアがやらなければいけないことだと、徐々に自覚しだしました。
20 年前は、住宅だけをこれからずっと建てていけば、建築家は生きていけるだろうという雰囲気があったんです。当時の文献を読み返していてもそういう風潮があったのですが、いざ20 年経ってみると新築を建てるだけではなくて、リノベーションの仕事も増えているし、店舗の仕事も増えています。
そういう変化のなかで建築家の方が、ただ業界内の評価を得られるというだけではなく、実際の仕事に繋がるにはどうすればよいか、ということを常に考えてやっています。
ーー具体的にはどのような形で、設計者の方々に仕事を繋げていらっしゃるのでしょうか。
そうですね、アーキテクチャーフォトでは掲載する記事に設計者のサイトのリンクを直に貼ったり、Instagram等のSNS でも、設計者のアカウントを紐づけたりする等、建築業界の内外で繋がりを産むハブとして機能するように意図しています。
インターネットの仕組みとしてハイパーリンクというのはすごい発明だと思うんです。異なるサイトがリンクによって繋がり、読者はクリックによって新たな情報と出会うことができます。ネットがビジネスになると分かってから出来たサイトは、自身のサイト内で回遊してもらう事をよしとし、他サイトへの流出を嫌う傾向があるように見えます。
アーキテクチャーフォトはネット黎明期から続くメディアでもあるので、そのネットの良さを最大限生かしたいと思っています。ビジネスの為にネットを使っているのではなく、ネットに可能性を見出しそれが仕事にもなったメディアだからですね。そのスタンスの違いは大きいと思っています。
また反響という面で見ると、特にTwitter やInstagramでは、数十万を越えるアカウントが閲覧してくれる建築、数万を越えるアカウントがアクセスしてくれる住宅作品も多く、クライアントの依頼候補先に掲載くださった建築家がリストアップされているという手ごたえもあります。
設計者とクライアントの間に入って仲介料を得るマッチングサイトとか紹介ビジネスをやっている人や団体はたくさんあるんです。もちろん、そういうところから仕事を得るというのもよいと思います。ただ、本当は建築家が自分自身のサイトや発信を通して、直にクライアントから、仕事をもらうのが一番よいと思っています。それは僕が設計事務所時代に下請け仕事や紹介の仕事をたくさんして実感したことです。
なのでアーキテクチャーフォトは、そのような状況づくりに貢献したいという意識が強くありますね。

「求人情報拡散」の仕組み
(SNS のフォロワー数は2021 年11 月時点での数値)
「追求深度」を測りたい
ーー建築家を評価するのではなく、応援していくスタンスということですが、そのようなメディアを実現していくにあたって、どのようにして掲載する作品などを決定されているのでしょうか。
建築を選んでいくなかでは、あらかじめ決めた視点があるわけではないです。前提として建築は作品ごとに目指してる方向性とか良さは千差万別だと考えていますね。作品ごとに他の作品と違うポイントのようなものがあると思うのですが、それをうまくこちら側で見出して、伝えるべきところを伝えるようにしているので、事前に「こういう視点があったら載せる」という型をもって作品に向き合ってるわけではないですね。
どんな作品にでもよいところは必ずあると思うので、その作品を紹介するとしたらどこをフィーチャーすれば一番よく伝わるか、という見方をしています。やっぱり、建築っていろいろな可能性があると思っているんです。
掲載させていただく作品については、その設計者が目指す方向性のなかでの「追求深度」のようなもので測りたいと思っています。つまり、「こういうビジュアルの建築が好きだからそれを載せる」というわけではなく、「その建築がいかに固有の目的を追及できているか」で作品を見ているように思います。
僕の知識が全ての分野で十分にあるわけではないことは承知していますが、どれだけ追及できているかについて、ある程度いろいろなことを見てきた経験のなかで判断しているつもりです。
ーー雑誌など、昔からある媒体との違いはどのような部分にあるのでしょうか。
第三者として見ていて、既存のメディアであれば、建築の歴史性であるとか空間の新規性といったことを価値の中心においている面があるのではないかと思っています。それと比較し、アーキテクチャーフォトでは、例えば、その社会のなかでのあり方やプロセスなどに独自性が見られる作品なども評価して紹介するようにしています。多面的な価値観を伝えることで、読者がそういうやり方もあるんだ、と気づいてくれるように意識しています。アーキテクチャーフォトは、そういう多様な視点が混在して載ってるメディアになっていると思います。
『traverse 新建築学研究』は京都大学建築系教室が編集・発行している機関誌です。17年度より紙媒体での出版を止め、web上で記事を発信していく事となりました。
BACK NUMBER
18
2017.10
インタビュー:五十嵐淳
interview:
project:
essay:
三谷純,奥田信雄,魚谷繁礼,
五十嵐淳
竹山研究室「脱色する空間」
竹山聖,大崎純, 小椋大輔, 布野修司,古阪秀三, 牧紀男,
Galyna SHEVTSOVA
17
インタビュー:野又穫
2016.10
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project:
essay:
野又穫,松井るみ,石澤宰,柏木由人
竹山研究室「無何有の郷」
竹山聖,山岸常人,布野修司,三浦研,牧紀男,古阪秀三,川上聡
16
2016.1
interview:
project:
essay:
中野達男,石山友美,TERRAIN architects
竹山研究室「コーラス」
竹山聖,布野修司,大崎純,古阪秀三,牧紀男
特集:アートと空間
2014.1
14
interview:
project:
essay:
松井冬子,井村優三,豊田郁美,アタカケンタロウ
竹山研究室「個人美術館の構想」
竹山聖,布野修司,小室舞,中井茂樹
特集:建築を生成するイメージ
2015.1
15
ホンマタカシ,八島正年+八島夕子,高橋和志,島越けい子
ダイアグラムによる建築の構想
竹山聖,布野修司,大崎純,
古阪秀三,平野利樹
interview:
project:
essay:
20
2020.01
